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ベトナムでの蚊捕獲試験

2021/05/24

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現在、当社のモスキートトラップを使って、ベトナム(ホーチミン)でも検証実験を行っております。

今日は、ベトナムの気候と蚊の関係についてお話します。

ベトナムは、南北に細長く日本の地形と似ており、九州を除いた面積とほぼ同じくらいです。

北部と南部では気候が異なり、ハノイを中心とした北部は、亜熱帯気候に属しており、日本ほどではありませんが、四季の変化があります。

5月から10月にかけて雨量が多く、蒸し暑い日が続き、蚊が多く発生するのもこの時期です。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
平均気温
(℃)
16.5 17.5 20.5 24.2 27.9 29.2 29.5 28.8 27.8 25.3 21.9 18.6
降雨量
(mm)
18.6 26.2 43.8 90.1 188.5 239.9 288.2 318 265.4 130.7 43.4 23.4

 

ホーチミンを中心とした南部は、熱帯モンスーン気候に属し年間を通して高温多湿の常夏で、蚊は一年中発生しますが、雨季が始まる4月末から12月上旬頃は特に蚊が大量発生します。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
平均気温
(℃)
26 26.8 28 29.2 28.8 27.8 27.5 27.4 27.2 27 26.7 26
降雨量
(mm)
13.8 4.1 10.5 50.4 218.4 311.7 293.7 269.8 327.1 266.7 116.5 48.3

 

ベトナムでは、蚊が媒介する感染症で一番多いのがデング熱、その他日本脳炎、ジカ熱などがあります。マラリアは、主に高原エリアや山間部が発生危険地域ですが、政府主導による対策で大幅に減少しており、2030年までに撲滅を目指しています。日本脳炎も予防接種が進み大幅に減少していますが、デング熱はワクチンや治療薬がないため、毎年多くの感染者がでます。蚊が大量発生する雨季は、南部、中部沿岸エリア、北部ハノイ地域の特に都市部で感染が広がります。2018年の保健省の報告では、国内46都市で135,154人が罹患し26名が死亡しています。

雨季は、断続的に雨が降るため、至る所に水溜まりができます。蚊は水場に卵を産み付け、成虫になるまで水の中で数日過ごします。例えば、植木の受け皿に溜まった水や、外に置きっぱなしになったバケツやジョウロの中に溜まった水、水はけの悪い排水溝、空き缶やゴミに溜まった水など、小さな虫なので我々が思うよりかなり少量の水があれば蚊の卵が育ちます。一度に産み付ける卵の数も、蚊の種類により異なりますが、100~200個ほど産み付けます。
都市部の方が水溜まりができやすい環境であるため、デング熱は都市部で発生しやすくなっています。

蚊は、極度の暑さ約35℃以上になると活動が鈍ります。また、日中は天敵(トンボなど)から身を守るため、日中は日陰や涼しい室内に身を潜めていますので、日中でも室内にいると蚊に刺されることがあります。

雨季は、雨が降るまでは日の出後から気温がぐんぐん上昇するため、意外にも朝は蚊が大人しくしておりあまり刺されません。打って変わって雨が降った後は気温が下がり、夕方以降は蚊の活動が活発化し、ここぞとばかりに血液を求め人間に近寄ってきます。南部のホーチミンは、本格的に雨季の季節になり蚊の活動が本番を迎えています。